100万回生きたねこ
佐野洋子 作
「100万回生きたねこ」は出版40周年を迎えました。大人から子供まで世界中で愛されているこの作品の魅力は何なのでしょうか。
私が語って感じたことは…
「愛」
100万回生まれ変わっているねこは、何を求めて100万回も生まれ変わったのでしょうか。
それは、唯一無二の愛する「誰か」を探し求めていたのではないでしょうか。
いつか、きっと、出会える「運命」のひとに。
今までも、ねこは飼い主に大切にしてもらえていたけれど、ねこは、「自分の人生を」 そして、
「心から愛する誰かを」 心の底で、ずっとずっと探していたのではないでしょうか。
その感情は、きっと、私たちの心の底にも抱いている気持ち。
私が初めて10代のころ読んだとき、悲しいお話なのかな?って思っていました。
そして、素敵なお話しだなと思いつつも、ぼんやりした輪郭しかわかりませんでした。
でも、結婚して、子供がうまれて、家族が出来て。
ねこはきっと、大切なひとに出会えて、家族になって、そして最後まで添い遂げる事ができて、幸せだったんだなって思いました。
大切なひとが死んでしまったのは、とても悲しいけれど、でも、最後は、温かく幸せな気持ちに溢れていたんだな・・・
出会えてよかった・・
愛してる・・・
ありがとう・・・
って
私の心には聞こえてたんです。
感じるものは人それぞれ
作者、佐野洋子さんの息子さん。
イラストレーターの広瀬弦さんに、インタビューしました。
「100万回生きたねこ」を読んで感じることは、人それぞれでいいんです。
と広瀬さん。
パズルの最後のピースは読み手なのだと
実感した瞬間でした。